
旅人の楽園と評されるダハブ。
ぼくにとっても、ある意味そこは楽園だったかもしれない。
ピラミッドを見終わったあと、足の状態を確認するも、悪化するばかり。
カイロの環境にいるよりも、ダハブに移動した方が良さそうだと判断して、バスのチケットを早速手配しました。
夜行バスで揺られて10時間でダハブの町に着きました。
紅海の真っ青な海が広がり、そこは完全なる楽園ビーチ。

ダハブの日本人宿であるセブンヘブンにチェックインした後、目的の場所へ早速行ってみます。
海ではありません。
海の見える、セブンヘブンの2階にある日本食レストランです。
日本食を食べに来たわけでもありません。
ここで配膳や買い物などのお手伝いをすれば、3食付きで暮らせるという旅人情報を手に入れていたのです。
どうせ、足を怪我していて、海に入れないならここでやれる手伝いをして、食費も浮かしてやろうと思ってのダハブ訪問でした。
やることは単純
朝9時に来て、掃除や買い出し、昼頃にお客さんの接客して、お昼寝休憩を挟んで、夜の部をこなす。
途中買い出しが入ることもあれば、無いことも。
はっきり言って仕事量はめちゃくちゃ少ないし、対価の日本食がめちゃくちゃデカイ!!
ぼくにとってはかなりの好条件でした。
しかし、3日目に疲れが溜まっていたのか、旅初めての熱を出してしまい、ダウン。
足の怪我に加えて熱。
何をしてるんだおれは!
熱にうなされながらこの言葉がぐるぐると頭を巡る。
そして、オーナーのおばちゃんや一緒に働いていた方たちにとても迷惑と心配をかけてしまった申し訳なさ。
自分で好き勝手に旅に出て来たつもりが、たくさんの人に迷惑をかけている。
そして、足の怪我のこと、保険のこと、大人バックパッカーの方たちに散々怒られた。
元看護師の方に抗生剤を頂いたりした。
無知で出て来た旅。
保険のこともカードのことも他にもいろんな面で未熟だった。
そのことが一気に自分の身に染みてズキズキ痛んだ数日間だった。
熱が下がり体調が戻ると同時に、足の方も傷が修復してくる。
きっと原因は栄養失調だと思う。
インドでコーラとポテチで食事を済ますことは多々あった。
傷が治らないのも無理は無い。
後半は精一杯働いた。
正直、海に入ってダイビングしている人達が羨ましかった。
ダイビングにはそこまで興味がなかったけど、自由に目の前の海に飛び込めることがとても羨ましかった。
旅を続けていくか微妙な僕にとってその自由さが何より羨ましかった。
ダハブでの日々はなんの中身もなかった。
ライセンスも取ってない、海にも入ってない、友達もあまりできなかった。
でも
着実に治っていく傷。
自分のことを心配してくれた人達。
レストランで毎日ウザいくらいはしゃぐ犬。
仕事そっちのけで祈るスーダン人。
早朝と昼寝のアラーム代わりのアザーン。
ライセンスを取る合間に日本食を食べに来る日本人たち。
そしてなにより、照りつける太陽とそれに負けず劣らない海の青。
いつかまたここのようなどこまでも真っ青な海が恋しくなったら、また来よう。
今度は水着を持って。